「SEは向いていない」
「新卒だけど、もう辞めたい……」
新卒でSE(システムエンジニア)として働く人のなかには「辞めたい」と考える人も少なくありません。
本記事では、新卒SEが「辞めたい」と思う理由や、その対処法について詳しく解説します。あなたが今抱えている悩みを少しでも軽くし、前向きにキャリアを考えるためのヒントを見つけてください。
目次
新卒SEが「辞めたい」と感じる理由4選
新卒SEが「辞めたい」と感じる理由はおもに4つあります。
仕事内容が想定通りではなかった
新卒SEがもっともよく感じる悩みのひとつに、仕事内容が期待と違う点があります。学生時代に学んだプログラミングや開発のスキルを活かす機会は少なく、実際にはドキュメント作成や会議への参加が多い可能性があるからです。
理想と現実のギャップにより「辞めたい」と感じる人もいます。
長時間労働とストレスに耐えられない
IT業界は、とくに納期が迫ると長時間労働が常態化しやすい環境です。新卒SEも先輩や上司の影響を受け、残業や休日出勤が続くこともあるでしょう。
過酷な労働環境は、体力的・精神的な負担を増大させ、辞めたい気持ちに拍車をかけます。
職場の人間関係が良くない
新しい職場での人間関係の構築は、新卒SEにとって大きな課題です。とくに、上司や先輩との関係がうまくいかない場合、仕事への意欲が低下する可能性があります。
人間関係の悩みが重くなると、仕事内容以前に辞めたい気持ちが強くなるでしょう。
キャリアパスが見えない
自分のキャリアパスが見えないず「辞めたい」と思う人もいます。将来の展望が不透明な場合、不安が募り、辞めたいと思う機会が増えます。
とくに、自分のスキルや知識が今後のキャリアにどう活かせるのかが分からないと、モチベーションを維持するのが難しいでしょう。
「辞めたい」と感じたときの対処法4選
新卒でSEを辞めたいと感じたときの対処法は4つあります。
自分の気持ちを整理する
まずは「なぜ辞めたいのか」その理由を明確にしましょう。「上司と相性が合わない」「プログラミングが好きではない」など、辞めたいと思う理由はひとそれぞれ違います。
頭のなかで考えるだけでは明確化できないため、ノートに手書きをするのがおすすめです。落ち着いた環境で考えたほうが良いため、仕事帰りにカフェに寄ったりお気に入りの場所に行ったりしてみましょう。
職場でのコミュニケーションを改善する
もし職場の人間関係に不満がある場合、まずはコミュニケーションを改善する努力が必要です。上司や同僚とのコミュニケーションを増やし、積極的にフィードバックを求めれば、関係を改善できる可能性があります。
とはいえ「この上司とは話したくない」「一方的にきつい態度をとられる」などがあれば、さらに上の上司や人事部などに相談しても良いでしょう。
長時間労働への対処法を考える
長時間労働が続くと体力的にも精神的にも疲れてしまいます。まずは、過剰な残業が続く状況を改善するためにどうすれば良いかを上司に相談してみましょう。
また、自分でもタイムマネジメントを見直してみるのもおすすめです。「ひとりで業務を抱え込んでいないか」「わからないことを悩みすぎていないか」など、何に時間がかかっているのかを洗い出してみましょう。
キャリアを見直し将来の目標を考える
自分のキャリアパスが見えない場合、将来の計画を立てられません。そのため、キャリアカウンセリングを受けたり、業界のセミナーに参加したりして、まずは視野を広げてみましょう。
また、自己分析を通じて、自分の強みや興味関心を再確認し、自分に合う職場や業務内容を探してみるのもおすすめです。上司や先輩に相談するのも一案です。
今の職場を離れたい場合に考えられる3つの選択肢
「今の職場を離れたい」という人は、以下の3つを検討してみてください。
ほかの職種に転職する
現在の職場や職種が自分に合わない場合、ほかの職種への転職を検討してみてはいかがでしょうか。たとえば、SEとしてのスキルを活かして、ITコンサルタントやデータアナリストなどの職種があります。
「SE自体は嫌ではない」という場合、SEとして違う会社に転職するのも一案です。職場が変われば、働きやすくなったりやりがいを見つけられたりすることもあります。
フリーランスになる
会社員としての働き方に抵抗がある場合、フリーランスとして独立するのもひとつの選択肢です。クライアントと直接契約をすれば、自分のペースで働け、より自由な働き方を実現できます。
ただし、フリーランスとして成功するためには、自己管理能力や営業力が求められます。すでにあるスキルを活かすのが確実ですが、スクールに通い改めて勉強をしなおしても良いでしょう。
フリーランスになる場合は、事前準備が重要です。
進学や資格取得に挑戦する
スキルアップやキャリアチェンジを目指すために、進学や資格取得を検討しても良いでしょう。実際にわたしの職場の同僚は、海外の大学に進学しました。仕事と学業の両立は大変そうでしたが、夢が叶ったと喜んでいました。
「休職」として会社に籍を残してもらえる可能性もあるため、就業規則を確認してみると良いでしょう。休職中に給与が支払われるのかも見ておきましょう。
「大学進学はちょっと……」という人は、資格取得でキャリアアップを目指してみるのはいかがでしょうか。資格取得ごに転職する方法もあります。
会社を辞める前に考えるべき3つのポイント
会社を辞める前に考えておくべきことは3つあります。
経済的に問題がないか
退職を決意する前に、経済的に問題がないかを確認しましょう。次の仕事が見つかるまでの生活費や、転職活動にかかる費用などを考慮し、資金目安を立てておくのが重要です。
貯金を切り崩したり、一人暮らしの場合は実家に帰ったりするのを検討しても良いでしょう。働いていない間、どのように資金をやりくりするのかを考えておくのが大切です。
家族や友人にサポートしてもらえるか
退職にともなう負担を軽減するには、家族や友人のサポートがあると心強いでしょう。自分の決断を理解し、支えてくれる人の存在は大きな力となります。
自分の悩みを相談すれば、新たな視点やアドバイスを得られるでしょう。人に相談すれば心も軽くなるため、信頼できる人に話してみるのがおすすめです。
計画は立てているか
退職後の計画を立てておくと、確実に進められます。転職活動を始めるのか、進学するのか、あるいは一度休養をとるのか。
具体的な行動計画を立てると不安が軽減され、前向きな気持ちで新たなスタートを切れます。目標や計画がないまま進めると、自分がすべきことがわからず、時間だけが経ってしまいます。
すべてを完璧に考える必要はありませんが、ある程度の計画や目標は立てましょう。
まずはSEをやめたい理由を明確化しよう
新卒SEが「辞めたい」と考える背景にはさまざまな要因がありますが、まずは自分の気持ちを整理し、具体的な対処法を考えるのがおすすめです。
職場でのコミュニケーションを良くしたり長時間労働を改善したりすれば、現状を乗り越えられる可能性があります。
とはいえ「今の職場では心身に負担がかかりすぎる」と悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。
心身を壊す前に、今の職場に残る以外の選択肢も検討し、自分に合った仕事を探し直すのも良い手段です。
自分の未来を考えて、最適な選択をしましょう!
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